今週の『マリア様がみてる』(新)

前クールの『真月譚月姫』に相当する今期の話題作。原作が少女向け小説にも関わらず、男性系同人界隈でも人気を博して昨年下半期は月イチ間隔でオンリー即売会が開かれる程の人気作(ちなみに追崎はヴァレンティーヌスの後編止まり)。そんな小説が遂にアニメ化(しかも深夜枠)と云う事で、どうなる事やらと第一回を見た訳ですが。
濃ゆい。あまりにも濃厚な少女漫画的世界っ。
原作未読で「マリみてって人気らしいからとりあえず見てみようか?」な深夜枠アニメ視聴層(主に20代以上ヲタ男性)を容赦無く突き放すガチな作り。
登場人物は(現時点で)女性のみ、独特な『姉妹(スール)』制度、互いを本名ではなくロサ・キネンシスだのロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンだのロサ・フェティダ・(以下略)だので呼び合う登場人物。そんな独特な設定とストーリーを、少女漫画風味強めのキャラで綴る30分。深夜枠と云う事で多少はヲタ寄りになるかと思いきや、その辺を「ヲタ共は黙って見てろ」とばかりにすっぱり無視して原作テイストを貫き通した出来は逆に見事としか。
原作読者を意識した丁寧な作りは、原作ファンを半ば無視した挙句に収拾つかずに終わった『真月譚月姫』とは真逆の方向で、ある意味非常に羨ましく。そう云えば三人程声優が重なってますな。
評価は原作への忠実性を評価して☆☆☆☆、とりあえず原作ファンのたしなみとして要視聴要録画。女子校生活を拝見させて頂く感覚で。