R4/RIDGE RACER TYPE 4/DIRECT AUDIO

 発売時期が『Gran Turismo 2』に近かった所為でリアル指向のユーザーを持って行かれ、それまでのシリーズ作とあまりに毛色が違った為に従来のファンにはソッポ向かれると云う、割と不遇な作品だった気がする『R4/RIDGE RACER TYPE 4』。
 しかし、追崎は一番好きなレースゲームと云われれば、迷わずコレを挙げます。
黄色をイメージカラーとして統一された画面デザイン、気持ち良く走れる操作性とコースレイアウト、お約束な展開ながらもレース本編に彩りを添えるストーリー*1、グレードが上がるほどに過剰にキワモノ化していく車種*2、流れるテールライトが印象に残るリプレイ画面の美しさ……。
 そして何より、全編を通して奏でられるサウンドの秀逸さ。

R4 RIDGE RACER TYPE 4 DIRECT AUDIO

R4 RIDGE RACER TYPE 4 DIRECT AUDIO

 発売当時に買い逃して以来店頭で見かけず、気付けばメーカーでの再販予定すら無い有様。長らくゲーム本編で代用していたのですが、TSUTAYA ONLINEに在庫を発見。この為だけにメンバー登録して取り寄せました。
 リッジと云えば細江慎治氏や佐野電磁氏による尖がったサウンドの印象が強いのですが、こちらは総じて抑え気味。両氏のサウンドが真昼に輝く太陽光なら、こちらは夜を彩る人工照明な感じ。それでもM-05やM-13、M-15辺りでは過去作に負けず劣らず音が唸ってますが。
 私的ベストを上げるなら、ムービーと合わせてM-01、ストリングスの美しいM-08、高速オーバルの緊張感と最終戦の昂揚感に相応しいM-19、そして言わずもがなのM-22。あと、CDで初聴きのM-25も『VIDEO GAME MUSIC』の頃のサンプリングアレンジを彷彿とさせて良い感じ。
 惜しむらくは現在店頭在庫のみで、メーカー側にも再販の予定が無い事。ネットオークションでも5000円前後の値段が付いていたり。ショップ通販にはまだ残っている可能性が有る様なので、探してみる事をお勧めします。*3

*1:PRC編エピローグ、最後の一文は鳥肌モノ。物語が終わり伝説が始まる瞬間!

*2:デビルカー:アッソルートの対消滅反重力エンジンは流石にアレだと思う。タイヤ無いし。浮いてるし。

*3:ちなみに2004/11/25現在、TSUTAYA ONLINEにはまだ在庫が有る模様。買うならお急ぎをっ。