『キル・ビルVol.1』を見ましたさ。

えー、色々な意味で馬鹿映画でした。正に『怪作』。ドが付く程の。
事有る毎にウィークエンダー鬼刑事アイアンサイドのテーマは鳴り響き、サニー千葉ギャバン大葉を怒鳴る一方台詞をトチり、ユマ・サーマンルーシー・リューの日本語はカタコトで國村隼の日本語は聞き取り辛く、アニメパートは粗い描画ながらやっぱりプロダクションI.G.で、栗山千明はゴーゴー鉄球振り回し、カト―・マスクのクレイジー88は斬られて血が飛ぶ手が飛ぶ足が飛ぶ。クライマックスを彩るのは雪・梶芽衣子・明らかに見様見真似で作ったとしか思えない獅子脅し。音楽は節操無く、登場人物は胡散臭く、描写は悪趣味でB級で馬鹿馬鹿しい。でもその全てが圧倒的で、最後まで容赦無く繰り出される。正に見る人間に相応の体力を要求する濃厚なフルコース。満腹にはなるけど吐いちゃうかもよってな位の。
手放しで誉める気は有りませんが、血飛沫程度の残酷描写が大丈夫で怪しい日本描写が大好きで本屋でつい『映画秘宝』を立ち読みしてしまう追崎のような人間なら一見の価値は有るかと。
とりあえず一人で見るのはお勧めしません。胃に来ます(^_^;;